風の轍

嬉しいことがあったなら
草原の丘、駆け上り
口ずさむよに告げてみる

私の言の葉、風に舞い
彼の人のもとに届くだろう

悲しいことがあったなら
水面を見つめ呟けば
思いが涙に渦巻いて
彼の人のもとに届くだろう

慈愛に満ちた我と我が身
何も変わらず佇んで
辿る轍は何処へと

悔しいことがあったなら
森の木陰に寝そべって
帽子の中に吐き出せば

木霊が優しく、聴き返し
彼の人のもとに届くだろう

切ない思い溢れたら
瞬く星の篝火に
焚べれば総べてが燃え上がり
彼の人のもとに届くだろう

慈愛に満ちた我と我が身
何も変わらず佇んで
辿る轍は何処へと

嬉しいことがあったなら
草原の丘、駆け上り
口ずさむよに告げてみる

私の言の葉、風に舞い
彼の人のもとに届くだろう

慈愛に満ちた我と我が身
何も変わらず佇んで
辿る轍は何処へと

慈愛に満ちた我と我が身
何も変わらず佇んで
辿る轍は何処へと